■ 【障がい者(障害者)就職・採用・転職コラム】
【2026年10月・障害者求人動向】求人数は高水準も、東京のパート比率は65%超。フルタイム求人を探す難しさ
2026年10月の首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)におけるハローワーク障害者求人の月間合計数は、2,748件となりました。2024年10月の2,745件、2025年10月の2,600件を上回りましたが、今年7月に記録した過去最高の2,819件には届きませんでした。過去最高の更新とはならなかったものの、月間2,700件を超える求人が出ており、障害者求人は引き続き高い水準にあります。

一方、求人の中身を見ると、気になる状況があります。主力の東京では、パート求人が65.3%。フルタイムで働きたい障害者にとって、希望に合う求人を探すことは、ますます難しくなっています。

1. 首都圏の求人は東京が牽引
各地域とも求人が増加傾向にありますが、首都圏全体を牽引しているのは、やはり東京です。ただし、その東京でも求人の約3分の2はパート求人です。
2. 東京でもパート求人が65.3%。フルタイム求人は限られる

2026年10月の障害者求人におけるパート比率は、東京:65.3%、神奈川:75.8%、埼玉:85.5%、千葉:79.8%です。東京は首都圏の中では比較的フルタイム求人の比率が高いものの、それでもパート求人が圧倒的多数を占めています。神奈川・埼玉・千葉では、パート求人がさらに多い状況です。
求人件数が増えても、フルタイムで働きたい人にとって、選択肢が同じように増えているわけではありません。職種、給与、通勤条件、必要な経験、障害への配慮などを考慮すれば、実際に応募できる求人はさらに限られます。障害者求人が増えていても、希望する働き方の求人が増えていることと、必ずしも同じではありません。
3. 11月初旬の求人は598件。過去3年間を大きく上回る
一方、11月に入ってからの求人登録には、注目すべき数字が出ています。11月・月初求人件数は598件。

過去の同時期と比較すると、2023年11月:411件、2024年11月:383件、2025年11月:434件 となり、2025年の434件と比較しても164件増加し、過去3年間を大きく上回っています。
7月の法定雇用率引き上げ以降、企業の採用活動が続いている可能性もありますが、求人登録が月初に集中した影響も考えられます。現時点では、その理由を断定することはできません。11月の月間合計数が確定した段階で、改めて確認したいと思います。
4.求人の「数」だけでなく、「中身」に注目
10月の首都圏・障害者求人は2,748件。過去最高には届かなかったものの、2024年、2025年の10月を上回り、多数の求人が出ています。さらに、11月初旬も598件と、過去3年間の同時期を大きく上回りました。障害者求人は引き続き高い水準にあります。
しかし、東京でもパート求人が65.3%を占めています。フルタイムで働きたい障害者にとっては、求人が増えていても、希望に合う求人を探すことは簡単ではありません。求人件数が増えていることだけで、障害者の働く選択肢が広がっているとは言い切れない。
アンプティパでは、求人の増減だけでなく、どのような勤務条件で、どのような人材が求められているのか。障害者求人の「数」だけでなく、その「中身」にも注目していきたいと思います。
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