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■ 【障がい者(障害者)就職・採用・転職コラム】

「病院職員」なのに、仕事は農園。誰が雇用責任を負うのか

9月19日、気になるニュースがありました。精神障害のある47歳男性が、病院の職員として雇用されながら、実際には障害者雇用ビジネスの農園で働いていたという話です。そこで堆肥づくりなどに従事し、体調を崩して労災認定も受けています。

 

もし肥料会社が社員を雇い、肥料の仕事中に事故や病気が起きたのであれば、肥料会社の雇用責任が問われるでしょう。 では今回は? 雇用主は病院。 働いていたのは農園。 農園を運営しているのは別の会社。一体、誰が「雇用責任」を負うのでしょうか。もちろん、この個別事例について法的な責任の所在をここで問いたいわけではありません。

気になるのは別のところです。病院が、自社で雇用した障害者が「どこで、何をして、誰の管理のもとで働いているのか」を十分に把握できているのでしょうか。障害者雇用は、人数を満たせば終わりではありません。その人がどんな仕事をし、何を身につけ、どう成長していくのか。それまで含めて「雇用」ではないでしょうか。

農園型、サテライト型、特例子会社……。仕組みそのものが悪いのか、それとも「雇った人数」だけを見てしまう企業側の姿勢が問題なのか。今回のニュースは、そんなことを考えさせられる出来事です。法定雇用率2.7%の時代。そろそろ障害者雇用も、「何人雇ったか」から「その人が、どう働いているか」へ。「数」から「質」への転換が、本当に必要なのだと思います。

 

 

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