
■ 【障がい者(障害者)就職・採用・転職コラム】
「AIが選んだ人ばかり採用して、会社は大丈夫?」
最近、AIを使った採用選考が増えています。企業が求める人材条件をAIに覚えさせ、履歴書や職務経歴書を読み込ませる。「条件に合う人はこちらです」と、AIが効率よく選んでくれる。確かに便利です。でも、ちょっと気になります。その採用、本当に「人を選ぶ」ことになっているのでしょうか?
例えば、採用担当者が履歴書を見て、「この人、条件には少し足りないけど、なんか面白そう。会ってみよう」となることがあります。経歴がちょっと変わっている。 転職回数も多い。 求める経験も足りない。でも、写真の表情が妙に気になる。 書類の文章から、何か感じる。 そして実際に会ってみたら、「この人、うちに合うじゃないか」となる。
こういう採用担当者の人間らしい「勘」や「職人芸」は、採用経験を積んだベテランほど、私は馬鹿にできないと思います。
~AIが選ぶ「優秀な人」ばかりで、本当に大丈夫?~
AIに、「当社で活躍する人の条件」を細かく学習させればさせるほど、「これまで活躍した人に似た人」を選ぶのは上手になるでしょう。でも、それでは困ることもあります。
みんな優秀。 みんな条件を満たしている。 みんな似たような経歴。 みんな似たような考え方。 …それは、本当に強い組織でしょうか?
環境が変わったとき。 過去のデータにはない問題が起きたとき。 誰も「ちょっと違うこと」を考えなかったら、会社全体で同じ方向に走ってしまうかもしれません。「優秀な人を集めること」と「強い組織をつくること」は、同じではありません。
~障害者採用は、「違う人」を考えるきっかけになる~
障害者採用でも、「この人は条件を全部満たしていないから…」という話はよくあります。もちろん、仕事を遂行するために必要な能力や経験のレベル設定は必要です。ただ「条件を満たしていない」=「採用する価値がない」ではありません。
障害がある。ブランクがある。 転職回数が多い。 キャリアが少し変わっている。必要な経験が一つ足りない。
でも、その「普通ではない経歴」の中に、会社にとって面白い経験や能力が隠れていることがあります。
だからこそ、「条件には足りないけど、一度会ってみよう」という人間の判断が残っていてほしいと思います。
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