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■ 【障がい者(障害者)就職・採用・転職コラム】

7月は過去最高、でも8月に入ると急減? ~首都圏・障害者求人に何が起きているのか~

ハローワークインターネットサービスに新規登録された障害者求人は、2026年7月・首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)の月間求人数が2,819件でした。これは、データを取り始めた2021年4月以降で、過去最高の件数です。これまでの最高値は2024年10月の2,745件なので、それをさらに上回りました。

 

 

内訳を見ると、東京が1,158件と大きく伸びています。神奈川588件、埼玉570件、千葉503件なので、東京だけが増えたわけではありませんが、首都圏全体の増加を大きく牽引しているのは、やはり東京の求人です。

ただし、気になるのは「求人の中身」です。東京の7月求人1,158件のうち、パート求人は761件で、65.7%がパート求人です。この比率も、2021年4月以降で最高 水準となりました。

 

 

「障害者求人が大幅に増えた」は、良いニュースに見えます。しかし、その増加のかなりの部分が、パート・短時間勤務の求人であることは、決して見逃してはいけないポイントです。いつもお伝えしていることですが、障害者求人が増え続けている一方で、フルタイム求人比率は減少し、短時間・パート勤務の求人が増えています。つまり、「求人件数が増えた」という数字だけでは、実感できるほど選択肢が増えていない可能性があります。

もう一つ、気になる数字があります。8月・第1営業日の首都圏の新規障害者求人は、1都3県合計で227件でした。過去の8月・月初の数値を見ると、2023年8月:379件、2024年8月:382件、2025年8月:370件と、ここ3年間はおおむね370~380件前後でした。

 

 

それに対して、今年の8月・月初は227件。大きな落ち込みです。もちろん、8月はお盆休みもあり、企業の採用活動が他の月より鈍くなる時期です。また、7月に2,819件という過去最高の求人件数が出たので、その反動で8月初旬の件数が一時的に少なくなっている可能性もあります。したがって、8月・月初の227件だけを見て、「障害者求人が減った」と判断するのはまだ早いのですが、2021年4月から継続してデータを見ている中でも、8月初旬としてはかなり低い数字です。 では「過去最高の7月」は、何を意味しているのか? 2026年7月から、民間企業の法定雇用率は2.7%に引き上げられました。そのタイミングで、障害者求人は過去最高の2,819件まで増えました。しかも、その求人増加を支えているのは、東京を中心としたパート・短時間勤務の求人です。

そして8月に入ると、新規求人の登録数が大きく落ち込んでいます。これが単なる季節要因なのか。7月の法定雇用率引き上げに対応するため、企業が一気に求人を出した反動なのか。あるいは、障害者雇用が「必要な人数を、できるだけ低コストで確保する」という方向に、より一層加速していることの表れなのか。

まだ、8月・第1週までのデータだけでは結論は出せません。ただ、「障害者求人の件数が増えた」という数字だけを見るのではなく、その求人がどのような仕事で、どのような勤務時間・雇用条件なのかまで、しっかり見る必要があると思います。

 

 

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